PTS取引とは

PTS取引とは、証券会社が独自に運営する私設取引システムを利用した取引のことである。
通常の株取引の場合、売買注文は証券会社を通して東証や大証などの証券取引所に送られるが、PTS取引は証券取引所に送らず自社で処理をする。

PTS取引と通常取引の違い概略図

証券取引所が開いていない時間帯でも取引ができる。証券取引所を利用する通常の取引では御存知の通りお昼の3時までだが、PTS取引は、それ以降だけでなく、夜間取引まで可能となる。

PTS取引の衰退

PTS取引は、楽天証券、カブドットコム証券、大和証券、SBI証券など多くの証券会社が提供していたが、現在はSBI証券を除いて全ての会社が撤退した。 理由はもちろんPTS取引の需要が少なすぎるからである。

人気が出なかった理由は沢山ある。
まず信用取引が出来ないこと、PTS取引は現物取引しか出来ないのである。これは信用取引ユーザーにとっては致命的だ。

次に利用者が少なすぎること。株は買う人と売る人がいなければ成立しないのだが、PTS取引は利用者が少なすぎるため、売買が行えないケースが多すぎるのだ。

話題になった頃は、通常の取引より高く売れた、安く変えたという声も聞かれたが、今では東証の値段とほとんど差もなく、利用価値は全く無くなったと言っても過言ではない。

筆者自身、ここ数年全く利用しなくなっている。

PTS取引はSBI証券のみ

利用者が減ったものの、前述通りPTS取引はSBI証券を使えば利用できる。

取引時間 毎営業日の8:20 ~ 16:30まで、19:00~ 23:59まで
手数料 10万円まで138円、50万円まで271円、100万円まで485円
3000万円まで919円、3000万円以上970円
注文方法 現物取引指値注文のみ

高くもなく安くもない手数料だ。どうしてもPTS取引でやりたいと言うのであれば使うのもアリだが、正直普通に取引したほうがいい。仕事中もスマホで売買できる時代、何も指値のみの不便な取引で売買することもない。

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