証券会社比較はネット取引に特化した比較サイトです。現物・信用取引の手数料を証券会社ごとに比較したものをはじめ、PTS取引、貸株料、デイトレードなど、他のサイトにはない情報もあります。
現物取引だけをする場合は、売買手数料の安さだけを考慮すればよいが、 信用取引をする人、または将来する予定があれば、金利を考慮せずに証券会社を選べば大損である。大事なのは手数料より圧倒的に金利であることを、このページで解説する。
下記は『約定代金が1000万円の制度信用で買い注文、90日間保有した後に売却』 とよくあるケースで有名2社を比較した。 左が岡三オンライン証券のケース、右がむさし証券のケースになる。
ワンショット売買手数料は400円だが、金利の2.8%も考慮した総額すると64,880円。計算式は以下のとおりだ。
400円×2(売買往復分の手数料)+64,080円(90日分の金利) =合計64,880円
一方、売買手数料が1,848円と高額なむさし証券だが、制度信用金利が1.52%と日本最安値であるため、岡三オンライン証券の例と同じ取引をした場合、計算式以下のとおりとなる。
1848円×2(売買往復分の手数料)+37,440円(90日分の支払金利) =合計41,136円
その差額は驚愕の23,744円にもなる。
信用買いをする多くの投資家がむさし証券を使う理由はここにある。
しかしデイトレードでは金利より売買手数料のほうが大きなウエイトを占める。この場合は単純に手数料が会社を選べばいいだろう。 証券会社の手数料は「ココにすれば一番安い」というものはない。自分の取引手法にあった証券会社を選ぶことが、手数料削減の最短距離だ。
ただし、デイトレードだけのつもりが売却するタイミングを逃してしまい、多くの株を塩漬けにしてしまうケースは少なくない。その場合は保有期間中ずっと金利が発生するため、やはり金利は重要だろう。
※むさし証券は2014年8月6日より信用金利を1.39%に改定し、さらに安くなっています
下の表は約定代金1000万円で計算した1約定の売買手数料と支払い金利。手数料がいかにどうでもいいか、よく分かるだろう。
証券会社名 | 制度 信用 金利 |
売買 手数料 |
1日の 金利 |
90日の 金利 |
180日の 金利 |
---|---|---|---|---|---|
むさし証券 | 1.52% | 1848円 | 416円 | 37,479円 | 74,959円 |
GMOクリック証券 | 2.75% | 0円 | 753円 | 67,808円 | 135,616円 |
ライブスター証券 | 2.30% | 0円 | 630円 | 56,712円 | 113424円 |
大和証券 | 2.40% | 300円 | 657円 | 59,130円 | 118,260円 |
岡三オンライン証券 | 2.60% | 400円 | 712円 | 64,080円 | 128,160円 |
岩井コスモ証券 | 2.69% | 2,625円 | 736円 | 66,240円 | 132,480円 |
SBI証券 | 2.80% | 378円 | 767円 | 69,030円 | 138,060円 |
楽天証券 | 2.85% | 472円 | 780円 | 70,200円 | 140,400円 |
マネックス証券 | 2.97% | 10,500円 | 813円 | 73,170円 | 146,340円 |
カブドットコム証券 | 3.07% | 1,260円 | 841円 | 75,690円 | 151,380円 |
松井証券 | 3.10% | 10,500円 | 849円 | 76,410円 | 152,820円 |